
ホームページやブログ、まだまだやっている税理士・会計士は少ないです。
はじめに
独立開業して3ヶ月。
税理士会での活動にも参加するようになり、同業の税理士・会計士との交流も増えてきました。
そんななか、ちょっと気になったのが、周りの税理士・会計士がどの程度ホームページ(HP)やブログをやっているのかということ。
僕はネットでの情報発信に力を入れていますが、周りのみんなはどうなのでしょう。
そこで調べてみました。
調べてみた
9月の開業以来、税理士会支部などで面識を得た税理士・会計士は22人。
※開業税理士に限る。
そのうち、事務所ホームページを持っている人は5名。
ブログをやっている人は2名でした。
ブログについては、2名中1名は1年近く更新がない状態。したがって、ブログを更新しているのは実質1名です。
結果、事務所ホームページは全体の25%、ブログに至っては5%に満たない状況です。
ホームページ・ブログをやらない理由
ブログはともかく、ホームページ保有率がここまで低いというのは、他の業界にはない状況だと思います。
ホームページがない=世の中に存在しない、と思われる時代です。
会社であれ飲食店であれ、新たにビジネスを始める際に、ホームページの設置は最優先事項のひとつと考えて間違いありません。
それにも関わらず、こまでネットの利用が低調なのはなぜなのでしょう。
ここからは推測ですが、以下の理由が考えられると思います。
営業の基本が紹介である
士業ビジネスの場合、既存顧客や知り合いからの「紹介」が顧客獲得のメイン手法です。
その場合、顧客は紹介者への「信頼」に基づき仕事を依頼してくるので、事務所の詳細を対外的に開示する必要性は少ないと考えているのでしょう。
この点、他のサービス業が、対外的なマーケティングによって見込み客を獲得する必要がある点と、大きく相違します。
ITリテラシーが低い?
大変失礼な言い方ですが、士業の世界は、他の業界と比べて平均的なITリテラシーが低いのでは?という印象があります。
(税理士業界だけかもしれませんが・・・)
たとえば、こちらの税理士検索サイト。
いつの時代のUIだよ、と思ってしまいます。(関係者の皆さん、すみませんm(__)m)
税理士業界は、平均年齢が60歳超といわれています。
ホームページやブログの開設・運営には、ある程度のITに関する知識が必要ですから、多くの税理士の方にはハードルが高いのかもしれません。
(本当はそうでもないんですが。)
顧客獲得の必要性が少ない?
税理士事務所はストック型のビジネスです。
いったん顧客を獲得すれば、よほどのことがない限り、毎月の顧問報酬と決算報酬が入ってきます。
したがって、損益分岐点を超えてしまえば、一定の利益が見通せる安定したビジネスといえます。
既存の税理士事務所の多くは、既にある程度の顧客を抱えているでしょうから、組織の拡大を目指す意欲的な事務所を除けば、顧客獲得の必要性をさほど感じていないのかもしれません。
僕のように事務所を立ち上げたばかりの新参者とは、状況が違うということかもしれません。
おわりに
以上、税理士業界でネットの利用が低調な理由を考えてみました。
むろん、「すべての税理士がホームページやブログをはじめるべきだ」などと主張するつもりはありません。
事務所のおかれた状況にあわせて、最適なマーケティングを行えば良いだけの話です。
紹介営業ももちろん重要な営業手法のひとつですが、それに加えてネットでの営業にもチャレンジしたいと考え、ブログやホームページでの情報発信に取り組んでいます。
今日はこんなところで。
それではまた。
あとがき
■Editor’s Note
昨日は、午後から税理士会支部での研修に参加。テーマは生命保険。
その後、三軒茶屋に場所を移して懇親会に出席しました。
■Today’s article
VR wave to leave Japan awash in business opportunities
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