
今日は僕が最近読んでいる本3冊を紹介します。
Contents
浅田次郎著『鉄道員』
1冊目は浅田次郎の短編集『鉄道員』です。
浅田次郎の直木賞受賞作。
表題作の『鉄道員』は、高倉健主演で映画にもなりました。
10年位前に一度読んだのですが、最近また読み返しています。
収録されているのは、『鉄道員』、『ラブレター』ほか短編小説全8作。
「平成の泣かせ屋」の名に嘘はなく、どの小説も泣けます。
読者の中では本作の「推し」は、
・鉄道員
・ラブレター
・角筈にて
・うらぼんえ
の4作に分かれるようですが、僕は『角筈にて』が断然好きです。
幼いころ父親に捨てられ親戚筋に育てられた主人公が、商社での大型プロジェクト頓挫の責任を取らされ海外支店へ左遷される矢先に、角筈(今の新宿歌舞伎町あたり)で、亡き父親と再会するという話。
あらすじを知っているにも関わらず、読んでいて涙が止まりませんでした。
おそらく僕と同年代の読者の方には、ジーンとくるものがあると思います。
読書でしっとりと泣きたい方にはオススメです。
経済数学の直感的方法(マクロ経済学編)
2冊めは経済数学の本。
著者の長沼先生は名著『物理数学の直感的方法』 でも有名です。
本書は前著と同様に、「数学的厳密さ」よりも「直観的理解」に重きをおいて、経済数学の難所である「動学マクロ」の理解に必要な数学ツールを解説しています。
公認会計士試験の勉強をしていたのはもう20年近く前のことですが、そのときにいちばん好きだった科目が「経済学」でした。
特にミクロ経済学の一般均衡理論を勉強したときには、その数学的体系の美しさに感動したものです。
経済学から離れてしばらく経ちますが、最近発展が著しい動学マクロの分野を勉強してみようと思い、本書を手にとってみました。
Thank You for Being Late: An Optimist’s Guide to Thriving in the Age of Accelerations
3冊目は洋書。New York Times紙のコラムニスト Thomas Friedmanの新著『Thank You for Being Late』です。
Friedmanは前著『フラット化する世界』 でも有名ですね。
前著は2004年刊行なので、その時代にはFacebookもTwitterも普及していませんでした。
本書では、SNSが隆盛を極めた現在の状況をもとに、21世紀の世界がどのように変化していくかについて、フリードマンの見通しを述べています。
Kindleで読んでいますが、英語は難しい言い回しもなく、比較的平易です。
洋書に挑戦してみようという方は、このあたりから始めてみてはいかがでしょうか。
今日はこんなところで。
それではまた。
あとがき
■Editor’s Note
今月中旬まで、某案件のため東京駅周辺に常駐。
前々職の職場が東京駅近辺でしたが、八重洲側の風景が一変していてビックリ。
■Today’s article
‘Born a Crime,’ Trevor Noah’s Raw Account of Life Under Apartheid
東京・世田谷区の藤村総合会計事務所
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