独立した今だからこそ思う、会計事務所という組織について。

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独立してから早4ヶ月。

知らず知らずのうちに、仕事の進め方や心の持ちようが変わりました。

独立した今だからこそ、会計事務所のあり方について考えます。

 

独立前はこうだった

会計事務所に勤務していたときは、こんな感じでした。

・通勤時間に往復3時間。重い荷物を持って満員電車で通勤。
・貸与されるPCは非力で重たい一昔前のノートPC。
・調書はすべて紙ベース。クライアントへは重い調書を引きずって訪問。
・おびただしい間接業務の数々。各種会議、人事考課、書類作成など。
・クライアントへの助言や指導には上司の承認が必要。自分は意見が異なるとしても、上司がAだといえば、Aと伝えなければならない。

有資格者といっても、会計事務所の職員です。

自分の看板で仕事しているわけではありませんので、組織のルールに従って行動しなければなりません。

 

独立後の環境

独立後の今は、このように変わりました。

・自宅兼オフィスなので通勤時間はゼロ。満員電車のストレスはなくなり、朝時間に余裕ができました。ゆっくり朝食をとり、子供の登校を見送ってから仕事にとりかかれます。
・PCやその他のIT機器、会計・税務ソフトは、自分で好みのものを選べます(もちろん自腹ですが・・・)。
・紙資料は最小限にとどめ、基本はデジタルデータで保存。紙資料はScanSnapでPDF化。
・苦手な間接業務は皆無。自分のリソースの大半をクライアントサービスに注力できるようになりました。
・クライアントへのサービスは、すべて自分の裁量で決定できる。

仕事の進め方、何をいつどこでやるかを含めて、すべて自分の判断で決めることができます。

上司の意見や顔色をうかがう必要はありません。

苦手だった社内向けの報告資料や人事考課なども、ひとり税理士ですので必要ありません。

 

会計事務所という組織の特徴

独立した今だからこそ、客観的に会計事務所という組織を見ることができます。

そこで思うのは、会計事務所というのは変化に乏しい組織だということです。

この10年で世の中の情報環境は一変しましたが、会計事務所のあり方(仕事のやり方や職場環境)はどれほど変ったでしょうか。

 

会計事務所というのは基本的に保守的な組織ですから、今あるやり方を改善しようとか、新しいことにチャレンジしようという意識は一般に希薄です(そうでない事務所も稀にはありますが)。

業界全体で高齢化が進んでいるということもあり、新しいテクノロジーの潮流についていけていない部分もあります。

そういった組織ですから、古くからのやり方を引きずっている面が多々あります。ボスしか発言しない会議、無駄な管理資料の作成、脆弱なITインフラなど。

 

また、ボスの考え方は柔軟でも、古参の職員が古いやり方に固執するという場合もあります。

会計事務所の仕事(特に税務申告書の作成)は、悲しいことに「できて当たり前、ミスしたら怒られる」という仕事ですから、やり方を変えることに対する抵抗が大きいです。

担当者としては、しくみの改善よりも、ミスのない申告書の作成のほうにプライオリティがありますから、やり方を変えることに無関心であっても仕方ありません。

 

このように変えることに対する抵抗が大きく、変わることへのインセンティブが乏しいことから、会計事務所のなかには、他の業界からすると一昔前の環境、やり方で仕事を進めているところがあります。

多くの会計事務所が若手職員の離職に頭を悩ませていますが、このような旧態依然とした組織のありようもその一因ではないかと思います。

 

会計事務所が変わらなければ会計業界は発展しない

いま、税理士受験生が減少しています。

減少の原因としては、試験制度の問題、競争激化による価格競争の問題、AI(人工知能)やクラウド会計といった業界の食い扶持を奪いかねない技術の誕生が考えられますが、大きな要因の一つとして、会計事務所という組織に魅力が感じられないこともあるのではないでしょうか。

受け皿となる会計事務所の職場環境に魅力がなければ、そして、そこで働く職員が生き生きとしていなければ、この業界に新しく参入しようと思う人は出てこないでしょう。この業界に若い人たちが入ってこなければ、いずれは衰退してしまいます。

会計事務所に魅力を取り戻すにはどうすれば良いか?
いくつか思うところはありますが、ここで語るには大きすぎるテーマですので、機会を改めます。

確かなことは、会計業界を活気づけるには会計事務所がもっと魅力ある職場にならなければならないということ。

そのために、僕にできることは何か考えていきたいと思います。

 

長くなりましたので、今日はこの辺で。
それではまた。

あとがき

■Editor’s Note

 昨日は終日オフ。自宅の掃除をした後、日がな一日読書してすごしました。 

■Today’s article

 今日はお休みします。


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ABOUTこの記事をかいた人

東京都世田谷区で開業している公認会計士・税理士です。大手監査法人、M&Aコンサル、税理士法人を経て2016年9月に独立開業しました。妻と息子の3人暮らし。海外サッカーと囲碁が大好き。英語、数学を勉強中。 ブログでは、税務・会計の話題や仕事術、日々の出来事などを気ままに綴ります。