税理士の訪問回数はどの程度が良いか。

20170201

お客様との顧問契約を結ぶ際に考えなければいけないのが、お客様のもとへの訪問回数。

今回は、顧問税理士の訪問回数について考えます。

 

顧問契約の原則は毎月訪問

会計事務所と顧問契約をすると、会計事務所の税理士やスタッフが定期的に顧問先を訪問します。

訪問して何をするかというと、

  1. 会計帳簿や原始証憑のチェック
  2. 経営者からの相談や質問への対応
  3. 会社の現況に関するヒアリング
  4. 会社への経営改善や節税の提案

などです。

 

訪問頻度は、毎月のケースが多いです(僕の前職も毎月訪問が原則でした)。

訪問先での滞在時間は、作業内容にもよるのですが、半日程度が多いですね。

 

最近は、クラウド会計を利用すると現場でなくても経理内容をチェックできますから、事前に事務所で月次決算の内容を確認しておいて、訪問先では月次決算の報告と経営者へのヒアリング、各種提案だけを行うケースもあります。
※当事務所もこのパターンです

この場合、 訪問時間は90分程度で済みます。

 

毎月訪問は会社側に負担?

月次訪問の内容はざっと以上のような感じですが、なかには毎月訪問されるのは負担だというクライアント様もいます。

  • 会議室を押さえておかなければならない
  • 社長や経理担当者が拘束される
  • 質問対応などの時間が取れない

などといった理由で、毎月訪問はちょっと・・・というお客様が、特に若い経営者の中で増えている印象があります。

 

また、一般に、訪問回数が増えると会計事務所のコストも増えますので、会社が負担する顧問報酬も上がります。

設立間もない会社にとっては、訪問回数を減らしてコスト削減したいという事情もあるでしょう。

 

では、会計事務所の訪問頻度はどのように決めればよいでしょうか。

 

ポイントは会社が会計事務所に何を求めているか。

訪問回数を決める際には、会社が会計事務所に何を求めているかがポイントになります。 

経営者の相談役として経営に関するアドバイスが欲しい

いわばCFO的な立場で、経営に対する助言・アドバイスがほしいという場合です。

このような場合、会計事務所は毎月訪問が必要でしょう。

適切な助言・アドバイスをするには、日頃から会社との情報共有が必要ですし、経営者様が何を考えていて、何に悩まれているのかが分かっていなければなりません。

また、お互いに気軽に相談できる関係が出来ていなければなりませんが、訪問頻度が減ると、どうしても会社との関係が薄くなってしまいます。

経営に対するアドバイザーとしての役割を期待する場合には、毎月訪問が原則になります。

 

経理・税務面をきっちり見てほしい

経営者のアドバイザーというよりも、会社の経理や税務面をきっちり見てほしいという場合です。

月次の会計処理や年度決算、税務申告や節税提案がほしいというニーズですね。

このような場合は、必ずしも毎月訪問は必要ないでしょう。

会社の状況に応じて、隔月または3ヶ月ごとの訪問、いずれかを選択すればよいでしょう。

 

その際、ポイントになるのは、会社の事業の変化の度合いです。

たとえば、会社が成長段階にあって、新しい事業や取引が次々と出てきているような場合。

このような場合は、会計処理や税務面での検討事項がたくさん出てきますから、会計事務所の関与度合いを引き上げなければなりません。

必然的に訪問頻度もあがるでしょう。

※もちろん、メールや電話、チャットでの相談は可能ですが、実際に顔を合わせて相談するのにはかないません

 

他方、会社の事業も組織もある程度成熟していて、日常の業務はルーティンで回っているという会社の場合は、新たな検討事項はさほど出てこないと考えられます。

そのような場合には、訪問頻度を下げても支障はないでしょう。

 

年一はおすすめしない

なお、いずれの場合であっても、いわゆる年一(年1回決算時のみの訪問)での契約は、おすすめしません。

たしかに、コスト面からいえば最も安くなるわけですが、年一契約の場合、クライアント様からの積極的な情報提供がないと、適切な節税策がとれません。

また、各種届出(特に消費税関係)が期限内にできず、本来受けられるはずの還付が受けられなくなるなど、税務上の大きなロスが発生する場合がありえます。

したがって、特殊なケースを除き、年一での契約は避けたほうが良いでしょう。

 

当事務所でも、不動産管理会社など、いわゆるヴィークルに対する契約を除き、原則として年一契約は受けていません。

 

月次決算の内容は毎月見てもらうべき

以上が、会計事務所の訪問回数についての考え方ですが、それとは別に、毎月の決算(月次決算)のチェックは、毎月受けるようにしましょう。

会計事務所によっては訪問時に月次のチェックするところもあるため、月次チェックが2ヶ月おきや3ヶ月おきになるケースもあると聞きますが、クラウド会計を利用すれば、会社を訪問しなくとも経理内容をチェックすることは可能です。

経理は税金計算ためだけにあるわけではなく、会社経営に活かしていかなければなりません。

そのためには、月次決算の精度を上げることが重要です。

月次決算は、翌月早い段階で顧問税理士にチェックしてもらうようにしましょう。

 

なお、当事務所では、お役様のニーズに即した様々なタイプの顧問契約を用意していますが、いずれの契約であっても月次決算は毎月チェックしています。

関心のある方はこちらをご確認ください。

税務顧問サービス | 藤村総合会計事務所
日々の経理処理を適切に行うことは、適正な決算申告のためだけではなく、自社の経営状態をタイムリーに把握し、適切な経営判断を行ううえで極めて重要です。 藤村総合会...

 

今日はこんなところで。
それではまた。

あとがき

■Editor’s Note

事務所HPの外観を変えようかと思案中。
いま気になっているのが、STORKというテーマ。 
今使っているのはBizVectorという無料テーマなんだけど、なんか垢抜けなくてイマイチな感じ。
週末あたりにリニューアルしようかな・・・ 

■Today’s article

McDonald’s is going for healthier fare and greater digitisation


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ABOUTこの記事をかいた人

東京都世田谷区で開業している公認会計士・税理士です。大手監査法人、M&Aコンサル、税理士法人を経て2016年9月に独立開業しました。妻と息子の3人暮らし。海外サッカーと囲碁が大好き。英語、数学を勉強中。 ブログでは、税務・会計の話題や仕事術、日々の出来事などを気ままに綴ります。