
今回は、エクセルで文字列を数値に変換する方法を紹介します。
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数値が文字列として認識されている場合がある
冒頭の画像をご覧ください。
A列に取引先コードが入力されていますが、セルの左上に緑の三角印(エラーインジケータ)がついています。
これは、入力数値が文字列として認識されているためです。
データベースからcsvやテキスト形式でデータを引っこ抜いたときなどに、よくこういう現象が生じます。
せっかく取引先コードが付されているのに、このままではデータを昇順・降順に並び替えたり、vlookup関数で引っ掛けたりということが出来ません。
取引先コードを有効に使うためには、文字列から数値に変換してやる必要があります。
では、どのような方法があるでしょうか?
ここでは2つの方法を紹介します。
エラーチェックボタンを使う方法
A列のデータ入力セルを選択すると、右側に黄色のビックリマーク(エラーチェックボタン)が出てきます。

これをクリックすると、メニューの中に「数値に変換する」という項目が現れるので、これをクリックしてやります。

すると、取引先コードが数値に変換されます。
エラーインジケータは消えていますね。

value関数を使う方法
以上の方法は手軽でいいのですが、ひとつ問題があります。
データ量が大きいと、とんでもなく時間がかかるのです。
扱うデータが何万件というオーダーになると、変換作業に数時間かかるということもザラです。
そこで、大きなデータを扱う場合には、これから紹介するvalue関数を使用する方法をおすすめします。
やりかたは以下のとおりです。
どこでもいいので、使っていないセルに以下の関数を入力します。

value関数は、文字列を数値に変換する関数です。
カッコには、数値に変換したいセルを指定します。ここではA2セルです。
関数はデータの先頭を指定すると、この後の作業に便利です。
続いて、C2の数式をオートフィルでデータの最終行までコピペします。

これで、A列の取引先コードを数値に変換することができました。
あとは、これをA列に「値貼り付け」してあげれば完成です。

この方法であれば、何万件というデータでも、あっという間に処理することができます。
大量のデータを扱う場合には、こちらの方法が断然おすすめです。
以上、文字列を数値に変換する2つの方法を紹介しました。
みなさまの参考になれば幸いです。
今日はこんなところで。
それではまた。
あとがき
■Editor’s Note
今日はブログ更新後、先月から取り組んでいたデューデリの最終報告会に出席の予定。
■Official Web Site
東京・世田谷区の藤村総合会計事務所
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